認知症ケア専門で看護師としてのキャリアを進んでいきたいと思っているのであれば、認知症ケア専門士の資格を取得するのがおすすめです。認知症への正しい認識を有していることの証明になりますので、介護現場で活躍できる可能性が高くなります。
認知症ケア専門士には受験資格があります。試験実施年度の3月31日からさかのぼって10年間に3年以上認知症ケアの実務経験を有している人が対象です。とは言え、別に3年連続認知症ケアの実務がないといけないわけではありません。例えば1年認知症ケアを3回経験していれば、3年を満たしますので受験資格が得られます。ただし実務経験です。実習やボランティアでの認知症ケアは実務としてカウントできないので注意しましょう。
認知症ケア専門士の認定試験の合格率を見てみると、年度によって上下動はあります。しかしおおむね50%前後の合格率で推移しています。2人に1人の割合で合格しますので、きちんと受験対策をしていれば合格できる可能性は高いです。
認知症ケア専門士の資格を取得してからも、更新があることを忘れないでください。5年ごとに更新手続きの必要があります。うっかり忘れているとせっかくの資格が失効してしまう可能性もありますので注意してください。
更新するためには30単位以上取得しなければなりません。学術集会や生涯学習プログラムに参加する、もしくは機関誌に論文を発表するなどで単位を取得していかないといけません。更新手続きも忘れずに済ませましょう。